道祖本(さいのもと)焼
大阪府茨木市豊川。この地に古くから伝わる「大字道祖本(おおあざさいのもと)」という名を冠したのが、道祖本焼です。
始まりは、この地で行われた病院建設の造成工事でした。工事によって地表に姿を現したのは、大阪の千里丘陵に広がる「大阪層群」と呼ばれる太古の地層。まるでミルフィーユのように幾重にも重なるその層の中には、良質な粘土層が眠っていました。
造成工事という偶然の機会に、悠久の時を経て地上へと現れたこの地の土。私はその土を採掘し、この土地ならではの「やきもの」を焼き始めました。
かつて道祖本と呼ばれたこの土地の息吹を、土を通じて形にする。道祖本焼は、この地の記憶を未来へと繋ぐ、新たな伝統の始まりです。

